
皆さん、こんにちは。 九州で就労支援員をやっています『バタやん』と申します♪

同じく職業指導員をやっています『みっくん』と申します。
精神障害2級に該当する方で、働けない、仕事が続かないといった悩みを持つ方も少なくありません。
ここでは、どうすれば精神障害2級の方の就職が上手くいくのか? どのような仕事なら続けることが出来るのか? いくつかポイントを紹介したいと思います。
精神障害2級の状態はどんな感じ?
精神障害2級に該当するものは、うつ病や不安障害、精神疾患:(例: パニック障害、適応障害、軽度の統合失調症)、精神的な課題を抱えた人たちです。
一般的に言われている精神障害2級の状態は、『日常生活は極めて困難であり、労働により収入を得ることは出来ない』とされており、様々な場所でサポートが必要になります。
しかし、これらの症状は改善する場合も多く、長期的に安定して働くことが可能です。

実際に就労移行支援事業所を経て多くの精神障害2級の人が就職されていますよ♪
精神障害2級に該当する人の仕事の条件
精神障害2級の方に向いている仕事は、その人の具体的な状態や能力により異なりますが、一般的には以下のポイントを考慮することが大事です。
興味や適性に合った仕事
低ストレス環境であること
柔軟な勤務時間で働ける
サポート体制が整っている
一番ベストな方法は、自分の好きを仕事にすることです。
だれでも好きなことを夢中でやった経験があると思います。好きなことでお給料がもらえれば本当に幸せですよね。しかし、自分の好きなことを仕事にすることはかなり大変です。相当な覚悟が必要になってきます。
では次に考えなければならにのは、『好きではないけど、続けられる仕事』です。
続けられる仕事の条件は、就職先の配慮がかなり関係しています。企業側が十分な環境やサポートを提供することで、仕事がやり易くなりますし、仕事が楽しくなっていきます。

自分がどんな仕事なら続けられるか、適性を知ることは非常に大事ですよ!
実際、精神障害2級の方々が就いた職種
就労移行支援事業所を経て精神障害2級の人が就職した職種は以下の通りです。
事務職(通勤、リモート)
IT関連のエンジニア
地方公務員
デザイン
プログラマー
企業の求人は大きく2つ分かれています。「一般雇用枠」と「障害者雇用枠」です。
「一般雇用枠」とは、求人において障害の有無が特に明記されていない採用の形態です。
この方法では、障害の有無に関係なく、広く人材を募集するので、求職者にとっては、広範な対象者が応募するため、競争率が高まる傾向があります。
対照的に、「障害者雇用枠」は、障害を抱える方々に特化した仕事を提供する手段です。
企業は従業員の数に対して一定の割合で障害者を雇用する必要があり、大企業ほど障害者雇用の割合が大きくなります。
「障害者雇用枠」の求人は、障害者を前提にしたもので、業務内容や就労時間などが障害者のニーズに合わせて調整されています。
このため、障害をお持ちの方にとっては、安定して業務に従事しやすい環境が整っていると言えます。

上記の職種は、ほとんどが「障害者雇用枠」になります。
就労移行支援事業所の実例
就労移行支援事業所の実例を挙げて取り組みをご紹介します。

Tさん 40代女性 双極性障害Ⅱ型 人材派遣会社
Tさんは30代前半まで事務職、営業、PC関連などの仕事を経験されている方で、ビジネスマナーやパソコンのスキルは全く問題ない人でした。
しかし、以前の職種ではご自分の障害を開示せず働かれていたので、適切な配慮を受けられずに調子を崩し、会社に迷惑をかけたという経験があります。
Tさんは、ついつい頑張ってしまう傾向にある方で、そのあたりのコントロールを訓練されました。そして、ご自分の障害を開示して働ける事務職の求人を探されました。結果的には人材派遣会社の障害者雇用枠で採用となっています。

Mさん 30代女性 ASD ADHD 軽うつ デザイン
以前の会社では人間関係で悩んでおられ、在宅でできる仕事はないかということで、当事業所を利用されました。
当初は一般事務を念頭に訓練を行っていましたが、元々デザインが得意であり、そちらに進みたいということで、イラストレーターやフォトショップなどの勉強を開始しました。
現在も粘り強く、デザイン関連の会社に応募されています。
このように同じ精神障害2級でも進むべき方向性は人によって違います。どんな人にも可能性は十分開かれています。
求人情報を見つける方法
将来の仕事を探す方々は、就職活動において異なる経験を持つことがあります。初めての就職活動者と、一定の社会経験を持つ人々に対して、以下にそれぞれ向けた就職活動方法を紹介します。
初めての就職活動者

初めての就職活動者には、就労移行支援がおすすめです。
就労移行支援のプログラムは、障害者が就職までのプロセスを支援し、障害やその人の状態に合わせた訓練内容を提供します。
就労移行支援は、コーチやカウンセラーではなく、一緒に歩む伴走者のような立ち位置です。
通常、就労移行支援には次の4つの要素が含まれます。
職業訓練: パソコンスキル、ビジネスマナーなどの基本的な職業訓練を提供します。
適した職場の検索: 希望や特性に合致する職場を見つけるサポートを行います。
就職活動サポート: 履歴書の書き方や面接の対策などをサポートします。
フォローアップ: 就業後もサポートを継続し、適応をサポートします。

初めての就職活動者にとって、障害者雇用の適用企業や、職業訓練、求人情報の提供が役立ちますよ。
就労移行支援の選び方
就労移行支援は全国に3000以上もあり、都道府県別で考えても大変な数です。全てを調べることは出来ませんが、現役の就労支援員の立場から以下のアドバイスがあります。
・規模が大きいこと
・運営歴が長いこと
・毎年の就職者数を開示していること
・在宅訓練に対応しているかどうか
規模が大きいこと
企業規模が大きいと、それだけ使える予算が潤沢にあります。プログラムの開発や人材育成、設備投資などあらゆる面で有利です。また全国経営している事業所は全国の事業所から情報が入りますから、ノウハウの量が違います。
運営歴が長いこと
運営歴が長いと、それだけ就職者の数も多いということです。就職先のコネクションも人脈も豊富になります。ですので、出来るだけ長く経営している事業所をチェックしましょう。
毎年の就職者数を開示していること
事業所によっては、就職者と定着率を開示しているところと、していないところがあります。当然、開示している事業所の方が信頼できます。
在宅訓練に対応しているかどうか
就労移行支援では在宅訓練に対応している事業所とそうでない事業所があります。しっかりと確認するようにして下さい。
これらの条件が満たされた事業所の資料を請求し、見学して下さい。見学されたあとは、スタッフの対応や施設の中を細かくチェックします。同時に2か所以上を見学、比較されるのもいいでしょう。
ここでは全国展開している代表的な3つの就労移行支援事業所をご紹介します。ぜひ、資料請求、無料相談をされてください。
1.ウェルビー
⇒全国108センター 就職者実績 累計6,418名 昼食提供あり!!
2.ミラトレ ⇒障害者向け就職支援サービス『dodaチャレンジ』と連携! 就職率85%(全国平均が53%)
3.LITALICOワークス ⇒全国122センター 就職者実績 累計13,000名
社会経験のある方へ
社会経験があり、一定のスキルを持つ方々は、自己主導で就職活動を進めることも可能です。
この場合、転職エージェントへの登録を検討し、求人情報の提供や専門的なアドバイスを受けることで、スムーズな就職活動を進めることができます。
転職エージェントは、一般的な就職者向けのものと、障害者雇用に特化したエージェントの二つのカテゴリが存在します。障害を抱える方々には、特に障害者雇用に特化したエージェントを活用することをお勧めします。
障害者雇用に特化した転職エージェントは、障害者向けの求人情報や、特に配慮が必要な企業などを広く提供しています。
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