就労移行支援を利用中に、特定のスタッフに苦手意識を感じ、心を閉ざしてしまう方がいます。その結果、せっかく通い始めた就労移行支援に通わなくなり、就職活動自体のやる気も失ってしまうことがあります。
あなたはどうでしょうか? 今の就労移行支援に満足していますか?
就労移行支援のサービスは原則として2年間しか使えないサービスです。
今回は、このようにスタッフに対して嫌な気持ちになった人が、今後どのようにすればいいかをお話ししたいと思います。
必ず、相談窓口で相談をしてみる
ある一定期間、面談、雑談を通じてもやはり、気分が悪いと感じられたなら、事業所の相談窓口へ相談してみてはどうでしょうか?
就労移行支援には、事業所の長となる『サービス管理責任者』が必ずいますし、ほとんどが組織で運営していますので、サービス内容や苦情、相談に対応する相談窓口を設置しています。
ですので、あなたの気持ちを窓口の方にメールでも電話でも何でもいいので話されると良いでしょう。
必ず対応策を考えてくれますし、もし何も変わらないとしたら次の対策を考えればいいだけです。
もし何も対応してくれないなら
就労移行支援事業所を変える
サービス管理責任者や相談窓口に話をもっていっても何も変わらないのでしたら、就労移行支援を変えるという選択もあります。
就労移行支援は全国に3000以上もありますし、通所型、在宅型などあなたが選ぶことが出来ます。その際に注意すべきことがあります。先ず一番最初に考えなくてはならないことは、あなたの将来のビジョンです。
今、居心地の良い場所を選ぶのではないということです。より良い就職に繋がるための就労移行支援を選ぶ必要があります。
そのためには、事前に体験会や説明会を開いている所にすべきですし、その事業所の過去の実績を是非、調べる事です。1つの事業所だけでは、事業所の雰囲気、スタッフの様子、支援内容、就職実績など分からないからです。
先にも述べましたが、就労移行支援のサービスは2年間しか利用できません。しっかり見極めて利用開始して下さいね。
就労移行支援を選ぶべきポイント
就労移行支援は全国に3000以上もあり、都道府県別で考えても大変な数です。全てを調べることは出来ませんが、現役の就労支援員の立場から以下のアドバイスがあります。
・まず、規模が大きいこと
・運営歴が長いこと
・毎年の就職者数を開示していること
規模が大きいこと
企業規模が大きいと、それだけ使える予算が潤沢にあります。プログラムの開発や人材育成、設備投資などあらゆる面で有利です。また全国経営している事業所は全国の事業所から情報が入りますから、ノウハウの量が違います。
運営歴が長いこと
運営歴が長いと、それだけ就職者の数も多いということです。就職先のコネクションも豊富ですし、人脈も豊富になります。ですので、出来るだけ長く経営している事業所をチェックしましょう。
毎年の就職者数を開示していること
事業所によっては、就職者と定着率を開示しているところと、していないところがあります。当然、開示している事業所の方が信頼できます。
これらの条件が満たされた事業所を見学されて下さい。見学されたあとは、スタッフの対応や施設の中を細かくチェックします。同時に2か所以上を見学、比較されるのもいいでしょう。
オススメの就労移行支援事業所
ここでは代表的な就労移行支援事業所を2つご紹介します。これらの事業所を比較検討され、ベストな事業所を選んでくださいね♪
就労移行支援に通わなくても自分で就職活動出来ると考えている人
就労移行支援にわざわざ通わなくても自分で就職活動が出来ると思っている人は少し待ってください。
本当に一人で就職活動ができますか?
障害者の就職活動は思いのほか大変です。いざ活動を始めてみると、誰かのサポートが必ず必要になります。
しかし、もし『就労移行支援事業所は避けたい』という考えをお持ちであれば、ぜひ、『転職エージェント』の利用を検討してみてください。
就労移行支援事業所と転職エージェント、両者の目標は最終的には就職ですが、その途中のアプローチはまったく異なります。
就労移行支援事業所は、ゼロから始めて必要なスキルや知識を築き、求人検索、履歴書の作成、面接対策までサポートします。対照的に、転職エージェントは求人提供や面接アドバイスを主に行います。
就労移行支援事業所には『支援員』、転職エージェントには『キャリアアドバイザー』と、両者は名前こそ異なりますが、実質的には二人三脚で進んでいきます。
もしあなたが自身のスキルや知識が十分であると自信を持っているなら、『転職エージェント』の利用がより早く就職に結びつくと思います。
しかしその一方で、少しでも不安を抱えているのなら、やはり『就労移行支援事業所』から就職活動をスタートすることが得策です。
就労移行支援と転職エージェントの併用
就労移行支援は一つの事業所にしか通うことが出来ませんが、転職エージェントは併用が可能です。現在の就労移行支援に通いながら、複数の転職エージェントに登録だけしておき、しばらくの間は様子を見ることもできます。
障害者雇用に特化したエージェントを選ぶことが重要
障害を持つ方々が転職エージェントを選ぶ際に、特に注目すべきなのは、障害者雇用に特化したエージェントを選ぶことです。
転職エージェントは、一般の就業と障害者雇用の2つの分野に分かれていますが、障害を抱える方々は、ぜひ障害者雇用専門のエージェントを選ぶことをおすすめします。
障害者雇用専門の転職エージェントは、障害者枠や特例子会社など、障害者向けの求人情報に精通しています。この専門性を通じて、個々のニーズや特性に合わせた求人案を提供し、適切なサポートを提供しています。
通常の転職エージェントと異なり、障害者の方々の就職を支援するための専門的な知識と経験を持つアドバイザーが、あなたのキャリア形成をサポートしてくれます。
障害者雇用専門の転職エージェントを選ぶことで、より適した職場を見つけるための道が広がり、円滑な転職プロセスを期待できます。自分のスキルや希望に合った求人情報を提供してもらい、新たなキャリアに一歩踏み出すために、積極的に活用してみましょう。
最終的には、自分自身の目標や状況に合った最適な選択をすることが肝要です。焦らず冷静に考え、行動することで、より良い未来への一歩を踏み出すことができることでしょう。
私がオススメする【障害者雇用バンク】は、非公開求人のご提案、面接対策、履歴書添削、就職後のフォローが在宅のままスマートフォンだけで行なえます。是非、お試しください♪
障害者雇用における転職エージェントの利点
転職エージェントを利用することで、就職活動を効果的に進めることができます。転職エージェントは、専門のアドバイザーが求人紹介や面接対策などのサポートを提供し、以下のような利点があります。
多彩な求人情報にアクセス:転職エージェントは広範な求人情報を持ち、自身に適した職種を多岐にわたり選ぶことができます。
専門的なアドバイス:アドバイザーは面接対策や履歴書の書き方などのプロフェッショナルなアドバイスを提供し、自身の強みを最大限に活かす手助けをしてくれます。
スムーズなプロセス:転職エージェントを通じることで、求人選定から面接準備までの手続きが円滑に進み、就職までの時間を短縮できます。
転職エージェントは、自信がない方やスピーディーな就職を目指す方に特に有益です。
ただし、就労移行支援事業所や自身での就職活動も考慮する価値があります。どちらの選択肢も、自身の能力と目標に合った方向を選び、着実に前進するための鍵です。
転職エージェントの利用料金
転職エージェントの利用には費用はかかりません。逆に、就労移行支援事業所は収入に応じた料金が発生することもありますが、転職エージェントは企業側から手数料を受け取ることで運営されています。
転職エージェントは福祉サービスの一環として提供されていますが、実務的なビジネスモデルに基づき、真剣に就職サポートが行われています。
採用は保証されているのか?
転職エージェントに登録したからと言って、必ずしも即座に就職が保証されるわけではありません。
最終的な採用は企業側の判断次第です。しかし、信頼性のある転職エージェントを選び、登録することで、適切な求人情報やアドバイスを受けることが可能です。
転職エージェントの登録が将来の可能性を広げる重要なステップであることを忘れずに、しっかりと準備を整えて、自身にマッチする職場を見つけていきましょう。
グーグルクチコミに書き込みましょう!
就労移行支援を辞める、または事業所を変更するという決心をされた方は、どのようなことが嫌になったかをグーグルのクチコミに書いてください。
様々なクチコミがインターネット上には存在していますが、グーグルクチコミが最も信頼できるものです。
スタッフの立場から言えば、グーグルのクチコミは本当にキツイのですが、自分たちのマイナス面を変えるためには必要なものです。
これから就労移行支援を探す方は、マイナスのクチコミを見た後、感謝に溢れたクチコミもチェックして下さい。
そのクチコミからどれだけ改善されたかが見て取れますし、どの程度スタッフが一生懸命やっているかがわかります。
就労支援員としての私の実体験
私、バタやんの過去の失敗談をお話ししたいと思います。
自分で言うのもなんですが、利用者さんのことを真剣に考えて、自分なりに様々な支援をしてきました。
あるとき、とある利用者さんから事業所にクレームが入りました。その内容は、その利用者さんがあまり口にしてほしくない言葉を面談中に使っているということでした。
私は一生懸命、わかりやすく説明したいという気持ちでしたが、その言葉を知らず知らずに使ってしまい、その利用者さんの気持ちを損なってしまったのです。
慌てて謝ったのですが、その利用者さんは事業所を辞められ、他の就労移行支援に移って行かれました。私は非常に残念で悲しい思いをしたことがあります。
ほんのボタンの掛け違いが誤解を生む
もし、あなたが今の就労移行支援で『合わないな・・・』と感じているスタッフがいらっしゃるなら、少し様子を見てはどうでしょうか?
ほとんどのスタッフは利用者さんが就職出来るように一生懸命なはずです。
といっても、スタッフも人間ですから感情の変化もありますし、これまでの経験というのもそれぞれで違ってきます。良かれと思って言った言葉も、利用者さんからすればマイナスに捉えてしまうことも仕方がないかもしれません。
しかし、その1回の出来事だけで判断するのではなく、しばらく様子を見てほしいと思います。
コミュニケーションの改善を図るためには?
嫌いなスタッフとコミュニケーションの改善を図るための具体的なアプローチをご紹介します。
オープンな対話を心掛ける
スタッフとの間でのオープンな対話を大切にしましょう。自分の意見や感じていることを素直に伝えることで、お互いの理解が深まります。
聞く姿勢を持つ
嫌いなスタッフでも、少し我慢して、意見や指示に耳を傾けてみてください。相手の意見を尊重し、理解しようとする姿勢を持つことで、案外うまくいったりするものです。
非言語コミュニケーションに気を配る
言葉だけでなく、表情や身振り手振りなどの非言語コミュニケーションも重要です。相手の表情や態度に敏感になり、相手の感情や意図を読み取ることが大切です。
フィードバックを受け入れる
スタッフからのフィードバックを受け入れる姿勢を持ちましょう。もしかしたら、嫌いになって『聞く耳持たないモード』になっているのかもしれません。自分の成長につながる意見や指摘を素直に受け止めることで、関係が良好になります。
問題解決に協力する
嫌いと思っていたスタッフは、あなたとの関係を改善しようと一生懸命かもしれません。スタッフと協力して解決策を見つけましょう。双方が合意した改善策を実行することで、お互いの意見を尊重しつつ問題を解決することができます。