就労移行支援についてインターネットで検索すると、就労移行支援を利用して就職された方々の成功事例を多く見つけることができます。
一方で、『就労移行支援意味ない』や『行っても無駄』といったネガティブな意見も散見されます。
これから就労移行支援を利用しようと考えている方にとって、これらの意見は少し心配材料かもしれません。
このページでは、なぜ『就労移行支援意味ない』と言われているのかその理由や、就労移行支援の必要性について詳しく説明いたしますので、ぜひご一読いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
就労移行支援の意義を考える
『就労移行支援意味ない』というキーワードで調べてみると色々な人の意見を見ることが出来ます。先ずは下の3つのツイッターをご覧ください。
@tos
たしかに社会人経験か長い人は就労移行支援は意味ない気がする。ずっとクローズで働いてきたけど自分は手帳をもらえないくらいのグレーゾーン診断なのでどちらにしろクローズで働かないといけないから— ななたろ@今世で解脱(調理員しながら宅建勉強中) (@dark_choro7) 2021年7月25日
僕は今、就労移行支援を辞めて自分で就職活動を行おうかと思っている。正直就労移行のトレーニングは超スローペースだし、意味がないように感じる。もう僕は就職活動をして採用されるに足る能力を身につけた。でも悩んでいる。衝動的になっていないかと。本当に辞めるのは正しい選択なのかと。
— 赤川 凌我(Ryoga Akagawa) (@MaekawaRyg) January 9, 2023
障害者雇用で色々調べたけど、医療事務や看護助手はほとんどない😂医療看護系の仕事に就きたいから、それなら就労移行支援に通う意味がないかも🤔やっぱりブランク可の所で障害オープンにして看護師復帰してもいいかも。でも精神障害者を雇ってくれる病院なんてないよね〜。
— とこちゃん元Ns@統合失調症 (@tokochans_422) August 4, 2023
『就労移行支援意味ない』という声に対して、その背後に潜む理由を3つに分類してみました。
①長い社会人経験があれば意味がない
②訓練の内容が遅い、あるいは簡単
③専門的な職業に対応していない
それぞれについて深く考えてみたいと思います。
長い社会人経験があれば意味がない
確かに、長い間社会で働いてきた方にとっては、一部のトピックやスキルについては既に熟知しているかもしれません。しかし、就労移行支援事業所は、経験の有無に関係なく、個々のニーズに合わせた支援を提供します。
これには、従来の社会経験を活かしながらも、新たな職業環境への適応やスキルのアップデートを図るチャンスが含まれます。また、長期のブランクがある場合でも、最新の求人情報や職場のトレンドに関する情報提供や指導が行われることがあります。
訓練の内容が遅い、あるいは簡単
一部の人々は、就労移行支援の訓練内容が自分にとって適切でないと感じることがあります。しかし、訓練内容は個々の能力やニーズに合わせてカスタマイズされるべきものです。
もし訓練が遅いと感じる場合、その意見を出し、より自分にとって効果的なプログラムを求めることもできます。また、簡単に感じる訓練も、基礎をしっかり固めるための一歩と捉えることもできます。新たなスキルや知識を習得するプロセスは、自身の成長と自信の養成につながるものです。
専門的な職業に対応していない
一部の人は、就労移行支援が専門的な職業に対応していないと感じるかもしれません。しかし、就労移行支援は幅広い職種に対応するための基礎的なスキルや知識を提供することを目的としています。
もし特定の専門分野を志望する場合、就労移行支援を活用しながら、その後の専門トレーニングや学習を追求することも可能です。就労移行支援は、ステップアップのための一つのステージであり、より高度な職業に向けた準備として捉えることができます。
就労移行支援が合わない場合の対処方法
就労移行支援が合わないと感じる場合の対処方法を考えてみましょう。適切な選択をするために参考にしていただければ幸いです。
異なる事業所を検討する
就労移行支援事業所は、それぞれ異なるカリキュラムやアプローチを持っています。もし現在の事業所が合わないと感じる場合、他の事業所を見学し、自分に合う場所を探してみることをおすすめします。新しい事業所で提供される支援内容や雰囲気によって、適切な環境を見つけることができるかもしれません。
期間と計画を考慮する
就労移行支援の受給期間は通常2年間と決まっています。新しい事業所を探す際や自己就職活動を検討する際には、この期間を考慮に入れて計画を立てましょう。十分な準備期間を持ち、自分の目標に合った方法を選択することが重要です。
自己就職活動を検討する
もし自身のスキルや自信がある場合、自己就職活動を考えることも一つの選択肢です。求人情報の検索や面接対応など、自分で進める必要がありますが、その分、自分のペースで動ける利点もあります。また、転職エージェントを活用することで、求人の紹介やアドバイスを受けることも可能です。
就労移行支援事業に在籍しながら、転職エージェントを登録することができますから、登録だけはしておき、しばらくは併用することもおすすめです。自己就職活動を進める際には、どの方法が自身に合っているかを検討し、最良の道を選ぶことが大切です。
国内最大級の障害者求人を持つサイト【LITALICO仕事ナビ】はこちら！
障害者専門の転職エージェントを利用しよう
転職エージェントには、一般の就労と障害者雇用の2つの分野が存在します。障害者の方々は、必ず障害者雇用専門の転職エージェントを利用するよう心掛けましょう。
障害者雇用専門の転職エージェントは、障害者枠や特例子会社などの求人を多数扱っています。そのため、一般の転職エージェントとは異なり、障害者の就職に特化したサポートを提供しています。
転職エージェントの利用料金
転職エージェントを利用する際の料金は無料です。一方で、就労移行支援事業所では世帯収入に応じた利用料金が発生することがありますが、転職エージェントは入社する企業から手数料を得る仕組みです。
転職エージェントも福祉サービスとして提供されていますが、しっかりとしたビジネスモデルの下で運営されており、利用者の就職を真剣に支援しています。
転職エージェントのメリット
転職エージェントの最大のメリットは、その膨大な求人数です。就労移行支援は主にスキル向上を目指すため、就職先を持つわけではありません。逆に言えば、就職先を探す際には自力で行動しなければなりません。
それに対して、転職エージェントは求人情報を多数取り扱っており、多岐にわたる選択肢を提供しています。また、転職エージェントを通じて就職した人々のデータも存在し、早期の就職を望む人にとっては有益なツールとなるでしょう。
転職エージェントに登録したら、確実に就職できるか？
転職エージェントに登録することで、確実に就職できるわけではありません。採用の可否は企業側の判断によります。ただし、実績のある転職エージェントを選び登録することで、適切な求人情報やアドバイスを受けることができます。
転職エージェントの登録がなければ、そのチャンスを逃すことになります。将来のためにも、しっかりと準備をし、転職エージェントのサポートを受けて自身に合った働き方を見つけていきましょう。
国内最大級の障害者求人を持つサイト【LITALICO仕事ナビ】はこちら！
将来、仕事をしなかった場合の影響を考えてみましょう。
親御さんが支えている状況も変わりますし、障害年金だけでは生活が難しくなるかもしれません。のんびりとした態度を持つ人々の多くは、障害そのものよりも環境の恩恵に頼っている傾向があります。
企業で求められることはスキルよりも経験の方が大きく、経験を積む期間が無ければ、いざ就職の必要に迫られた時に経験不足で採用されない可能性も高まることを忘れてはいけません。行動できない時間はリスクでしかありません。
将来を見据えると、今こそ行動する時です。行動しなければ、時間が経つにつれて選択肢が狭まっていくことでしょう。
親御さんが支えてくれる今のうちに、しっかりと準備をして、自分らしい未来を築いていきましょう。